◆きさらぎ賞追い切り(5日・栗東トレセン)
第65回きさらぎ賞・G3(9日、京都)は、サトノシャイニングが栗東・坂路で追い切りを行い、当週は控えめの動き。陣営の狙い通りの調整過程で、復帰戦へ万全だ。
注目の復帰戦を迎えるサトノシャイニングは、栗東・坂路を馬なりの単走で55秒0―12秒4。時計は控えめだが、1週前追い切りが栗東・CWコースを3頭併せで6ハロン81秒2―11秒2で強い負荷をかけ、杉山晴厩舎のパターンで心配無用だ。騎乗した花田助手は「先週しっかりやっているので、きょうは折り合いの確認。かかるわけではありませんが、難しいところがあります」と指摘した。
杉山晴調教師も課題に挙げるように、今回は初めての右回りがポイントだが、同助手は「前走と比べて、左右のバランスが良くなっています。左右差が縮まって、進歩しています。使いながら難しい面が出ないように、うまく調整できています」と分析する。
前走の東京スポーツ杯2歳Sでは落鉄しながら、クロワデュノールから3/4馬身差で、昨年の最優秀2歳牡馬を最後の最後まで苦しめた。指揮官は「難しい馬なので、詰めて使いたくない」との意図でホープフルSはパスし、万全の態勢となっている。(玉木 宏征)