◆第75回東京新聞杯・G3(2月9日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=2月5日、美浦トレセン
ドバイ・ターフ(4月5日、メイダン競馬場、芝1800メートル)を目標とする23年エリザベス女王杯覇者のブレイディヴェーグ(牝5歳、美浦・宮田敬介厩舎、父ロードカナロア)がG1ウィナーの貫禄を示す動きを見せた。
1週前に続いて3頭併せの最後方を追走。直線ではいつでも僚馬を捕らえられそうな手応えだったが、ギリギリまで我慢。残り100メートルを過ぎたあたりで一杯に追われたデアルーチェ(3歳未勝利)を馬なりでパスすると、ゴール後には前を行くグロッシェン(4歳3勝クラス)にも並びかけた。6ハロン81秒3―11秒6。またがった杉原誠人騎手(レースはルメール騎手)は「馬場が悪い時間帯だったので、ハミにもたれる面はあったけど、それでもさすがの動き。いい頃と比べても80点くらい。ここを使ってドバイなら、ちょうどいい」と満足した表情を浮かべれば、宮田調教師も「先週より一段上がってきた。馬体重は486キロくらいなので、480キロを切るくらいで出られれば。先週は手前が逆だったり、チグハグ感あったけど、今日は杉原騎手が丁寧に乗ってくれて上手に手前を替えていた。反応も良かったし、抜け出すとフワッとするところがあるけど、最後まで集中させて、いい追い切りをしてくれた」と納得の最終デモとなった。
やっと間に合った状態だった2走前の府中牝馬Sを快勝。「府中牝馬の時より状態はいいと思うし、前哨戦としてはこれでいいと思う」と指揮官。大きな舞台を目指すだけに前哨戦仕様の仕上げでも好勝負に持ち込む。