◆第75回東京新聞杯・G3(2月9日、東京競馬場・芝1600メートル)
京都金杯を勝ったサクラトゥジュール、同2着馬のウォーターリヒトなどマイル路線の実績馬が参戦してくるなかで、あえて別路線組から注目馬をひねり出したい。秘める能力はピカイチのボンドガール(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ダイワメジャー)は、マイルへの距離短縮でさらにパフォーマンスを上げてきそうな存在だ。
じっくりと構えた前走の秋華賞は、4角13番手から直線勝負に徹して豪快に2着まで追い上げた。改めて能力の高さを証明した形だが、折り合いの難しさを抱えているぶん、マイルへのシフトは好材料と言えるだろう。
同じ舞台で17着に大敗した昨春のNHKマイルCは、好発から3番手で運んだが、直線での不利が響いて度外視できる内容だった。より末脚勝負に徹することができる府中で、新馬戦以来の白星をつかみ取るとみた。(坂本 達洋)