2024年に地方競馬で優秀な成績を残した人馬を顕彰する「NARグランプリ2024」表彰式が3日、都内のホテルで約250人が出席して行われ、昨年11月に現役引退を電撃発表した森泰斗が最優秀勝利回数回数騎手に選ばれ、壇上で思いを明かした。
昨年は12月の騎乗はなかったが、295勝を挙げ、3年ぶり6度目の全国リーディングとなった。 引退後の受賞に、「引退した自分がいいのかという思いはある」と戸惑いつつ、「昨年は体調の不調もあり、納得の騎乗ができた1年ではなかった」と振り返った。
引退してからは「次の道に向けて勉強中。先日の調教師試験も受けました。合格するか分かりませんが、いずれ受かったら、失敗も成功も含めて自分の培ったものを伝えたい。そのためにも、騎手を育てたいと考えるようになりました」と、現在の心境を語った。また、後輩騎手たちには「最近は不祥事もあるが、騎乗技術は素晴らしい騎手がたくさんいる。そういう意味での心配はしていない」と次世代へエールを贈った。