【阪急杯】「すごい脚」7番人気伏兵を幸騎手が大外一気の末脚で重賞初制覇導く

大外一気を決めたカンチェンジュンガ(手前)
大外一気を決めたカンチェンジュンガ(手前)

◆第69回阪急杯・G3(2月22日、京都競馬場・芝1400メートル、良)

 京都の第69回阪急杯・G3は、7番人気のカンチェンジュンガ(幸)が大外一気の差し切りで重賞初V。高松宮記念(3月30日、中京)の優先出走権を得た。

 ターフを旋風が切り裂いた。直線で外に出されたカンチェンジュンガは幸の合図に応え、持ち前のスピードを遺憾なく発揮した。目の覚めるような末脚で大外一閃(せん)。上がり3ハロン最速34秒0で、逃げたアサカラキングを半馬身差で差し切り、重賞5度目の挑戦で見事に初タイトルを獲得した。

 初騎乗で7番人気の伏兵を導いた鞍上は「すごい脚でした。乗っていて気持ちが良かったです。本当に力のある馬だなと思いました」と能力を高く評価した。

 次に見えてくるのは、優先出走権を獲得した高松宮記念。庄野調教師は「今後は様子を見て決めます」としたが、幸は「十分に力のある馬。楽しみ」と大舞台での活躍に期待を込めた。度肝を抜く決め手を見せたビッグアーサー産駒から目が離せない。(山本 理貴)

 ◆カンチェンジュンガ 父ビッグアーサー、母クェスタボルタ(父ノヴェリスト)。栗東・庄野靖志厩舎所属の牡5歳。北海道日高町・サンバマウンテンファームの生産。通算成績は17戦5勝。重賞初制覇。総獲得賞金は1億109万1000円。馬主は幅田昌伸氏。

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