G1・4勝のグラスワンダーなどを管理した尾形充弘調教師(70)=美浦=は24日、中山2R(3歳未勝利、ダート1800メートル=15頭立て、ファーストペンギンは出走取消)のシャイニーロケット(牡)で勝利をあげて、史上35人目のJRA通算800勝の大台達成を果たした。
2戦連続2着だったシャイニーロケットは単勝1・6倍の断然人気を集めて、田辺裕信騎手を背に出走。道中は後方からの運びだったが、3~4角で外から先行集団に取り付くと、直線は余裕の手応え。最後は2着のシゲルジャンボイモに7馬身差の圧勝でメモリアルVに華を添えた。
レースを見守った尾形充師は、ウィナーズサークルでファンから祝福の声やサイン攻めを受けて、優しい笑顔。「リーチがかかってから時間がかかっていたけど、ひとつの区切りですしうれしいですね」と目を細めた。
手綱を執った田辺騎手も「リーチがかかった状態で勝ち負けできる馬を任せてもらって、責任を感じていた。僕自身もホッとしました」と節目の勝利に笑顔をのぞかせた。