◆第85回日本ダービー・G1(5月27日・芝2400メートル、東京競馬場、良)
競馬の祭典は、5番人気のワグネリアン(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が直線で抜け出して優勝。2015年生まれの3歳馬6955頭の頂点に立った。騎乗した福永祐一騎手は19度目の挑戦で、父の福永洋一元騎手が成し得なかった悲願のダービー制覇を果たした。
人目もはばからず、男泣きしながら歓喜のウィニングランを行った福永騎手は「最後はただただ気合だけでした。(18度騎乗して勝てず)このままダービーは勝てないんじゃないかと思ったこともあった。(父に)いい報告ができる。福永家にとって悲願でしたから」と振り返った。
2着は、逃げた4番人気の皐月賞馬エポカドーロ(戸崎圭太騎手)。16番人気のコズミックフォース(石橋脩騎手)が3着に入り、3連単は285万6300円の波乱となった。
いずれも無敗のまま臨んだ断然1番人気のダノンプレミアム(川田将雅騎手)は6着、2番人気のブラストワンピース(池添謙一騎手)は5着に敗れた。
戸崎騎手(エポカドーロ=2着)「もうちょっとでしたね。ハナに行くというのは、先生(藤原英調教師)と話をして、作戦の一つだった。できればもう少しペースを遅くできればよかった。それでもリズムよく運べたし、力のあるところを見せられた。距離は問題ない。長い感じはしなかった」