岩田康が13日の函館競馬から復帰 「生半可な気持ちで再デビューするんじゃない」

馬上で笑顔を見せる岩田康誠騎手
馬上で笑顔を見せる岩田康誠騎手

 4月26日の京都で落馬負傷した岩田康誠騎手(46)=栗東・フリー=が、今週13日の函館競馬から復帰する。

 故障箇所は、右腕や肋骨(ろっこつ)など13本の骨折。さらに、肺気胸の重傷だったが、つらいリハビリを乗り越えて、2日から調教騎乗を再開すると、約1か月半というスピード復帰にこぎつけた。

 岩田康騎手は「5月いっぱいは、自分自身のリハビリにあてた。1分1秒無駄にはしなかった。中途半端に復帰したら失礼だから。不安もあったが、乗ってからは1日ごとに体も慣れて普通に乗れるようになった。こんな状態で馬に乗せてくれて浅見先生、スタッフには感謝している。1頭の大切を再認識した。生半可な気持ちで再デビューするわけじゃないよ、俺は。勝つのはジョッキーとして1番の薬。痛みも勝ったら忘れる。だからジョッキーは辞められない」と復帰に向けて力強く言い切った。

 落馬のレース映像は、何十回も繰り返し視聴したという。「馬が守ってくれたんだと思っている。馬にも感謝しないといけない」とベテランは頭を下げた。今後は例年通り、北海道開催を中心に騎乗する予定。不屈の男が、夏競馬を盛り上げていく。

※一部加筆訂正しております。

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