◆第25回秋華賞・G1(10月18日・芝2000メートル、京都競馬場)
岡田牧雄代表は、馬券師の目線でデアリングタクト陣営を信頼する。これまで数十年にわたり、週末は全レースのパドックを見て馬券を買ってきた。馬の仕上げをチェックしたノートは百冊以上。「馬券で損をしていたら、この生活は続きませんよ。競馬ファンに対して、本当に真剣にやれば馬券でプラスになれることを実践したいんです」
なかでも、2冠牝馬を手掛ける杉山晴調教師の管理馬は「張りがあって、いい体をしていて目立つ。信頼して馬券を買っていますね」と、常に納得の仕上がり。開業5年目の今年は、過去最多だった昨年(30勝)を更新する34勝をマーク。秋華賞直行にも「自信があると思いますよ」と、万全の調整へ信頼を寄せた。
主戦の松山も今年、すでに自己最多の95勝、重賞7勝と絶好調。「ラスト1ハロンで、馬をバテさせずに持ってくる。この能力は武豊級。最後のゴール板でいい着順で来る」と、レジェンドと肩を並べる評価だ。デアリングタクトとともに大きく飛躍した調教師と騎手が、3冠達成を後押しする。(牟禮 聡志)=つづく=