札幌記念(22日)が開催された札幌競馬場の指定席は、“ソダシ効果”でプラチナチケットとなった。座席数1362に対し、申し込みは1万7514人。当選倍率12・9倍は、20年9月30日に有観客を再開してから5番目の高倍率だった。伝統のスーパーG2とはいえ、G1並みの競争率に達したのは白毛のアイドルホース参戦が影響したようだ。
JRAは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、競馬場の指定席をインターネットによる事前購入者限定(抽選)で段階的に入場を再開してきた。入場制限下での1位は、15年ぶりの無敗クラシック3冠が懸かったコントレイル出走の菊花賞(20年10月25日)で23・1倍。今年に入ってからは、日本ダービー(5月30日)の17・5倍に次ぐ2位の競争率だった。
〈ソーシャルディスタンスで熱視線〉
○…ソダシを筆頭に重賞ウィナーが9頭出走するドリームレースとあって、札幌記念のパドックには約1000人のファンがソーシャルディスタンスに気を使いながら熱い視線を送った。札幌市在住の女性は「昔、競馬ファンだった」という父親と来場。「ソダシの桜花賞を見て、好きになりました。初めて目の前でソダシを見るので、楽しみにしてきた」と笑顔だった。