【チューリップ賞】サークルオブライフ、3冠牝馬アパパネと同じローテで桜花賞へ 国枝調教師「使って80%くらいに」

順調な仕上がりをみせるサークルオブライフ
順調な仕上がりをみせるサークルオブライフ

◆第29回チューリップ賞・G2(3月5日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 ―2歳女王サークルオブライフがいよいよ始動します。1週前追い切りでは、美浦・Wコースでスノーホルンロード(3歳未勝利)と併せ、追走から6ハロン65秒2―11秒9で併入しました。

 「時計もしっかり出たし、いい意味で変わらない。うん、満足いく動き。体もピリッとしてきたし、調教にうまくこたえてくれている。雰囲気はいい感じだよ」

 ―阪神JFからチューリップ賞のローテーションは、国枝厩舎が管理した10年の3冠牝馬アパパネと同じです。一方、同じく国枝厩舎に所属した18年の3冠牝馬アーモンドアイは、1月のシンザン記念を制してから3か月ぶりの本番でした。

 「直行でもいいだろうけど(チューリップ賞から桜花賞まで)十分、間隔も空いているからね。桜花賞、その先を勝とうとしたら100%に近いところにもってこないといけない。トライアルを使って80%くらいにもっていく方が、その後が組み立てやすいから」

 ―ストロングポイントは?

 「しまいまでしっかり走ること。ビュンというよりは、ぐんぐん伸びていく感じ。デアリングタクト、エフフォーリアもそうだけど、エピファネイアの産駒はそういうところがあるよね。気持ちが強く前向きで勝負根性がある。だから道悪も走れる。この馬もそうだよ。現時点で(アパパネやアーモンドアイと)比べるのはかわいそうだけど、落ち着いていて安定しているのはいい」

 ―チューリップ賞のあとは栗東に滞在する。

 「まだ予定だけど、リスクをできるだけ排除していくことが基本。栗東に滞在していれば、阪神までの輸送も楽だしね。無駄なリスクを背負うことはないと思う」

 ―チューリップ賞がさらなる飛躍のきっかけになりそう。

 「2歳チャンピオンだし、十分チャンスがあると思う。まだ、伸びしろもある。あとはとにかく無事にいってほしい」

 ◆国枝 栄(くにえだ・さかえ)1955年4月14日、岐阜県生まれ。66歳。東京農工大卒業後、78年から美浦・山崎彰義厩舎で調教助手。89年に調教師免許を取得して、90年に開業。99年のスプリンターズS(ブラックホーク)でG1初制覇。10年にアパパネ、18年にアーモンドアイで牝馬3冠を達成。JRA通算987勝(2月28日現在)。JRA・G1・21勝を含む重賞60勝。

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