【チューリップ賞】すでに栗東入りしたキタウイング、桜花賞で阪神JFの“リベンジ”視野

28日も小島調教師が調教に騎乗したキタウイング
28日も小島調教師が調教に騎乗したキタウイング

◆第30回チューリップ賞・G2(3月4日、阪神・芝1600メートル)

 第30回チューリップ賞・G2(4日、阪神)に参戦するキタウイング(牝3歳、美浦・小島厩舎)が桜花賞での“リベンジ”を視野に、重賞3勝目を狙う。すでに栗東入りし、レースに向けて調整中。小島調教師は「カイバ食いも大丈夫だし、何の問題もなく来られています」と順調さをみてとる。

 28日は坂路を67秒9―16秒1のキャンターで体をほぐした。2走前の阪神JFも栗東滞在で調整したが、14着に大敗。2番枠だったこともあり先行する形でレースを運んだが、結果が出なかった。「ああいうレースをしてくれて、我々としても割り切ることができた」とトレーナー。前走のフェアリーSは控えて末脚を生かす競馬に戻し、昨夏の新潟2歳Sに続く重賞2勝目をつかんだ。

 本番の桜花賞と同じ阪神マイル戦。同舞台で行われた阪神JFの悔しさを晴らすには絶好の舞台と言っていい。過去にはブラックエンブレム(08年秋華賞)、クィーンスプマンテ(09年エリザベス女王杯)を栗東に滞在させてG1制覇へと導いたトレーナーは「最終的な輸送(の距離)が短くなる」とメリットを強調する。前哨戦を制し、胸を張って桜の女王決定戦へと向かう。(戸田 和彦)

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