【ヴィクトリアM】波乱の歴史は繰り返す⁈馬トク予想陣が「穴パターン」から激走候補をピックアップ

坂本記者が推すメイケイエール
坂本記者が推すメイケイエール

◆第18回ヴィクトリアマイル・G1(5月14日、東京・芝1600メートル)

 4歳以上の牝馬による春の頂上決戦、第18回ヴィクトリアマイル・G1は、14日に東京・芝1600メートルを舞台に行われる。15年にG1での3連単歴代最高配当となる2070万5810円が飛び出したように、2けた人気の伏兵が波乱を呼んできた一戦。馬トク予想陣が過去の「穴パターン」から今年の激走候補をあぶり出した。

 坂本記者の狙い メイケイエール

 確たる逃げ馬が見当たらないメンバーで、すでに展開面から波乱の予感がする。実績上位のスターズオンアースは桜花賞以来のマイル戦投入で、ソダシとの“2強”に付け入る隙はあるとみる。

 メイケイエールは重賞6勝。折り合いの難しさは解消され、マイルにも対応できるとみる。1番人気を裏切った前走の高松宮記念は不良馬場に泣いて参考外。稍重の高松宮記念13着から勝利した15年のストレイトガールのように、パンパンの良馬場なら―。一変を期待したい。

 吉村記者の狙い ルージュスティリア

 良馬場前提だが、ルージュスティリアが気になる。デビュー戦でスターズオンアースを相手に勝利を収め、上がり3ハロンの最速は32秒台。通ずるものを感じるのが17年の勝ち馬アドマイヤリードだ。新馬戦でシルバーステートを撃破し、その後に上がり3ハロン最速32秒台をマークしていた。

 “2強”の一角、ソダシは究極の瞬発力勝負になった場合に不安がないとは言い切れない。人気を裏切った前走と、当地のフローラS15着惨敗で人気を落とすなら“切れ者”を狙う価値はある。

 中野記者の狙い ララクリスティーヌ

 オープンへ上がっても〈2〉〈2〉《1》《1》着と手堅いララクリスティーヌ。間を空けて調整するのが力を出せるパターンで、今回も京都牝馬Sでの重賞勝ち後は、放牧を挟んでここを狙ってきた。

 騎乗時【4200】と手の内に入れる菅原明が「左回りがスムーズ」と話す通り、府中は2戦2勝で、マイル戦での勝利も。17年に11番人気2着のデンコウアンジュはアルテミスS1着以来の東京マイルでの激走だった。府中巧者は黙って買うべし―。G1馬が4頭いて、実績よりは人気しないなら好配にありつける。

 山下記者の狙い ステラリア

 前走で重賞を勝ったにもかかわらず、評価の上がらない馬が好走するパターンがある。10年のニシノブルームーン(11番人気3着)、21年のランブリングアレー(10番人気2着)などが該当する。似た雰囲気を感じさせるのがステラリアだ。

 1年ぶりとなった前走の福島牝馬Sは、久々を感じさせない機動力を発揮して勝利。21年のエリザベス女王杯で2着のある実力馬だが、好メンバーがそろった今年なら人気にはならず、おいしい配当を演出してくれそうだ。

 角田記者の狙い サウンドビバーチェ

 明確な逃げ馬が不在。サウンドビバーチェは4走前の紫苑Sで逃げた経験があり、ここなら先手を取れる。前走の阪神牝馬Sを含め全3勝がマイルというスペシャリスト。3日に栗東・CWコースで6ハロン76秒9―11秒3という衝撃の時計で自己ベストを更新した。

 15年は18番人気のミナレットが3着に逃げ粘り、3連単2000万円超。ほかにも07年9番人気アサヒライジング2着、09年7番人気ショウナンラノビア3着。14年は11番人気ヴィルシーナ1着…。お宝は逃げに眠っている。

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル