◆第90回日本ダービー・G1(5月28日、東京競馬場・芝2400メートル)
吉本新喜劇の間寛平GM(73)が2年連続で中央競馬の祭典、第90回日本ダービー・G1(28日、東京)の予想に参戦だ。今年のパートナーは、今月2日のお披露目公演で座長に就任したばかりの吉田裕(44)。「新喜劇のマキバオー」としていじられている吉田と、ドタバタ連発の舞台さながらの掛け合いで導き出した本命馬とは…。
寛平「今年も来たねえ、ダービーの季節が」
吉田「そんなに大事なレースなんですか」
寛平「お笑いで言うたら『M―1グランプリ』かな。でもM―1は結成15年目まで出られるけど、ダービーは馬が3歳の年の1回きり。騎手や調教師は、ホンマに勝ちたいレースやろね」
吉田「そんなすごいレースの予想、身が引き締まりますね」
寛平「ところで自分、誰? どこかで見たことあるな。あ、マキバオーか!?」
吉田「誰がマキバオーやねん! それ、馬のアニメでしょ。僕、人間ですから」
寛平「ほな、なにバオー?」
吉田「なにバオーでもないねん! 吉田です」
寛平「おおっ、吉田オーか」
吉田「オーはつかへんねん! 下の名前はユタカですから」
寛平「あ~、武豊」
吉田「ジョッキーやないかい! ええから寛平師匠、早く予想しましょうよ」
寛平「ほな、吉田からどうぞ」
吉田「この流れからいったら、そりゃもうファントムシーフしかないでしょ。武豊さん、いつもネタで勝手にお世話になってます」
寛平「ええとこいくね」
吉田「ファントムシーフは皐月賞3着。でも、武豊さんは去年も皐月賞3着のドウデュースでダービーを勝ったんでしょ。もうファントムシーフの1着しか見えませんよ。単勝1点買いで決まりです。寛平師匠はどうされます?」
寛平「すっちーかな」
吉田「??? 師匠、それ、吉本新喜劇の新しい座長の予想してます? すっちーさんならもう座長ですけど」
寛平「アキ」
吉田「だから、アキさんもこの前、僕と一緒に新しい座長になりましたやん」
寛平「ほなあれやな、芸人になって1回もウケたことがない『新喜劇のハルウララ』松本慎一郎」
吉田「NSCで僕と同期でしたけどね。去年、師匠が見つけ出して一緒にダービーの予想をしはったけど、ネタが当たらんどころか、馬券も当たらんかったでしょ。新喜劇の座長の予想すな!」
寛平「めだか(池乃めだか)兄やんかな」
吉田「だから~、座長の予想すな!って言うてますやん」
寛平「スキルヴィング。青葉賞で勝った馬は今まで1回もダービーを勝ったことがないジンクスが有名やけど、今年は90回の節目。新喜劇も吉田が座長になって新しい歴史が始まったし、ダービーも歴史が変わるよ」
吉田「結局予想すんのか~い!」
◆青葉賞ジンクスと武豊の吉兆 青葉賞はダービーの指定オープンとして始まり、95年からはトライアル競走として1、2着馬(2009年までは1~3着馬)に優先出走権が与えられる。本番と同じ東京競馬場の芝2400メートルで実施されるが、勝ち馬がダービーを勝った例は皆無(2着は7回)で、「競馬界の七不思議」とも言われる。一方、武豊は騎手単独最多のダービー6勝のうち3勝が皐月賞3着馬。いずれも皐月賞は1番人気で敗れており、今回のファントムシーフと立場が酷似する。
◆間 寛平(はざま・かんぺい)本名・間重美。1949年7月20日、高知県生まれ。73歳。70年に吉本興業入り。吉本新喜劇や多数のバラエティー番組に出演し、「アヘアヘ」「かい~の」などのギャグで人気を博す。2008~11年にヨットとマラソンで地球を一周するプロジェクト「アースマラソン」を完遂。昨年2月に吉本新喜劇のGMに就任した。
◆吉田 裕(よしだ・ゆたか)1979年3月29日、兵庫県生まれ。44歳。2000年に吉本総合芸能学院(NSC)大阪校に入り、複数のコンビ結成・解散を経て05年の「金の卵オーディション」で吉本新喜劇に入団する。先輩座長すっちーとの「乳首ドリル」でブレイクし、今月2日のお披露目公演で、新喜劇の座長(4人体制)の1人に就任した。同期入団の座員・前田真希と18年に結婚。