◆第37回セントウルS・G2(9月10日、阪神・芝1200メートル)
スプリント王者に返り咲く。ピクシーナイトが逆襲の秋を迎えた。アクシデントで歯車が狂ったのは21年12月。スプリンターズSを制し、意気揚々と挑んだ香港スプリントで落馬事故に巻き込まれ左前脚を骨折。1年以上の休養を強いられた。
今春も復帰を予定していた2月の阪急杯で、左後肢の歩様に違和感が出て回避。順調さを欠き高松宮記念13着、続く京王杯SCでも8着と結果を残せなかった。「春は一頓挫あって、前哨戦を使えずにいきなりG1。京王杯の状態は良かったけど、もう少し流れに乗った競馬をしてほしかった」と音無調教師も悔しげに振り返った。
1週前には栗東・坂路で50秒8。追うごとに良化を示し、態勢は整いつつある。「春より調整はやりやすかったし、今回の方が状態もいい」とトレーナー。2年前は2着に好走し、G1制覇の足がかりとした当レース。今年は復活へののろしを上げる。