10月9日の東京6R・2歳新馬戦(ダート1400メートル=15頭立て)は1番人気の外国産馬、エンブレムボム(牡、栗東・森秀行厩舎、父セントパトリックスデイ)が直線で抜け出して、デビュー戦を白星で飾った。父は15年の米3冠馬アメリカンファラオの全弟という血統で、その初年度産駒でJRA初出走初勝利となった。勝ち時計は1分26秒3(不良)。
内の5番枠から好スタートを決めて、道中は好位2番手をキープ。直線では逃げたチェルシーを余裕の手応えでかわすと、最後は追い上げるエッカートに1馬身差をつけて振り切った。同馬は当初、8月19日の新潟3R・2歳新馬戦(ダート1800メートル)でデビューする予定。しかし、同厩舎の別の馬と取り違えられて競走除外となる珍事があり、仕切り直しの初陣だったが快勝した。
戸崎圭太騎手は「調教は動いていたようなので、スタートを気をつけていきました。スタートで出てくれて、いいスピードを見せてくれました。最後はソラを使いましたが、いい勝ち方でした」と、うなずいた。
森調教師は「すごく体のいい馬。体だけで(セリで)買ったようなもの。調教も動けていた。距離はもう少しもちそう。ダート馬だと思うので、今後もダートで先を見ながら。ジョッキーがうまかったに尽きますよ」と笑顔で喜んでいた。