11月11日~12月28日に短期免許での来日を予定している英国のホリー・ドイル騎手が、禁止薬物検出のため1か月の騎乗停止処分を受けたと、英メディア「レーシング・ポスト」が9日、報じた。肘のけがの治療で使用した市販の鎮痛剤が原因で、懲戒委員会は「意図的ではなかった」と判断。引き続き騎乗はできるが、来年の検査で再び過失が認められた場合、正式な制裁が科されるとしている。
レーシング・ポストによると、ドイルは短期免許で禁止薬物入りの錠剤を短期免許で来日していた昨年末に日本で購入。禁止薬物が含まれていることを十分に認識していなかったとみられる。3月31日にニューカッスル競馬場で騎乗した際、禁止薬物が検出されていた。
ドイルは20年の英チャンピオンズスプリントSで女性騎手3人目の英国G1を制し、昨年の仏オークスでも女性騎手初勝利を挙げた第一人者。初来日した昨年に続き、今年も夫のトム・マーカンド騎手=英国=との短期免許来日が発表されている。