【岩田康誠の熱血!!競馬道】現地の調整で状態アップ確認 ノースブリッジとカタールでタイトルつかむ

カタールの地でノースブリッジの調教にまたがる岩田康誠騎手(カメラ・土屋 真光)
カタールの地でノースブリッジの調教にまたがる岩田康誠騎手(カメラ・土屋 真光)

 アミールトロフィー・G3(2月17日、アルライヤン競馬場・芝2400メートル)に出走するノースブリッジとカタールへやってきました! 初めて訪れましたが、様々な形の高層ビルなどが立ち並んでいる街並みなどには驚かされます。昼は気温が30度近くになりますが、調教をつけている早朝、さらに夜は肌寒さを感じるほど。寒暖差は結構ありますね。

 ノースブリッジはいい仕上がりです。芝コースでの最終追い切りは負担をかけないようにだけ考えていましたが、バランスのいいフォームでしっかりと走れていました。この馬は元気の良さが調子のバロメーター。今はうるさいほどですし、体に張りもある。すごく状態のよかった昨年のアメリカJCCあたりの雰囲気に戻ってきました。先週も書いたように輸送が大きなポイントだと思っていましたが、クリアしてくれましたね。上昇曲線を描きながら、大一番へ向かえると思います。

 アルライヤン競馬場はずっと平坦で、コーナーが地方競馬のようにきつい。直線は400メートルほどあります。芝コースは実際に1周歩きましたが、芝丈が長く、密度もあるので結構歩きづらかったです。日本で言えば北海道の洋芝というイメージで、路盤も軟らかいです。ここからレース当日までに刈り込んで芝丈が短くなるとのことですが、日本のような高速決着になることはないと思います。

 ノースブリッジにとって、力の要る馬場で2400メートルというのは正直、ギリギリでしょう。ただ、最近は折り合い面に成長を感じますし、いかに道中でリラックスして運べるか。何より色々な要素をカバーできる状態の良さを感じています。遠く中東から朗報を届けられるよう、目いっぱい追ってきます。(JRA騎手)

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