
2月22日の東京9R・フリージア賞(3歳1勝クラス・芝2000メートル=9頭立て)は、9月1日以来の実戦となったヴァルキリーバース(牝3歳、美浦・田中博康厩舎、父エピファネイア)が、好位から脚を伸ばして2勝目を挙げた。田中博厩舎はこの日、出走させた管理馬が3戦3勝。JRA通算200勝を飾った。勝ち時計は2分0秒5(良)。
スタート後に挟まれる不利があったが、鞍上の横山武史騎手が向こう正面で2番手まで押し上げる好判断。直線で早めに逃げ馬をパスすると、最後まで後続の追撃を許さず、1馬身1/4差でゴールした。横山武史騎手は「返し馬でテンションの高さは課題ですが、スタートで挟まれる不利も自分から動いて競馬を作って、最後は離していい競馬だったし、強い競馬だった」とうなずいた。田中博調教師は「まだ走るフォームや歩くフォームが悪く、しっかり背中を使えないので、飛び上がるようなスタートになってしまうが、自分でハミを取って無理なく上がっていけたし、鞍上のいい判断だったと思う」と課題とともに鞍上を評価。約6か月ぶりの実戦での勝利に指揮官は「前走後にかなりコンディションが下がったので、ここを使って上がっていくと思っていた。時計も良かったし、ここでしっかり勝てたのはよかった」と頬を緩ませた。
この時期に2勝目を挙げたことでオークスという選択肢も視野に入ってくる。ただ、前走はレース後の消耗が大きかっただけに、状態をしっかり見極めて、オーナーと相談していくという。