24日の中山9R・水仙賞(3歳500万、芝2200メートル=9頭立て)は、4番人気のルーラーシップ産駒のロサグラウカ(牝、美浦・尾関知人厩舎)が、直線抜け出しでデビュー2連勝を飾った。勝ち時計は2分15秒4。
最内枠からスタートを決めて、道中は3番手の内を進んだ。前半1000メートル通過が1分3秒3というスローペースの展開で、しっかりと折り合い、直線では内に進路を取った。最後は馬の間を割って力強く末脚を伸ばして、文句なしの完勝だった。
石橋騎手は「調教にも乗せてもらって、いい状態と分かっていたので、自信を持って乗れた。(馬場状態は)内が微妙と感じていて、外に出すのも考えたが、中から抜け出すレースをしてみたいと思った。その通りに走ってくれたのが素晴らしい。乗り味がいい」と、能力の高さを絶賛した。
半姉バンゴール(父キングカメハメハ)も管理する尾関調教師は「この時期での完成度は、お姉ちゃんよりある。前回のリプレーを見ているような、好位からの上手な競馬で、ジョッキーがすごく評価してくれる高い操縦性を生かしたいい競馬」と、快勝に笑顔を浮かべた。次走は未定だが、オークス(5月20日、東京)を目標に意識したローテが組まれそうだ。