【マイルCS】木村調教師16回目のJRA・G1挑戦で悲願「重かった扉が開きました」

開業8年目で初めてビッグタイトルを手にした木村調教師(中)は男泣き
開業8年目で初めてビッグタイトルを手にした木村調教師(中)は男泣き

◆第35回マイルチャンピオンシップ・G1(11月18日、京都競馬場・芝1600メートル、良)

 第35回マイルCS・G1は18日、京都競馬場の芝1600メートルで行われた。5番人気のステルヴィオが直線で抜け出し、連覇を狙った3番人気のペルシアンナイトに頭差をつけてG1初制覇を飾った。3歳馬Vは史上5頭目。4年ぶりに日本で騎乗したウィリアム・ビュイック騎手(30)=英国=、管理する木村哲也調教師(46)=美浦=もそろってJRA・G1初Vとなった。

 16回目のJRA・G1挑戦で達成した悲願に、自然と涙があふれた。木村調教師は、ノーザンファームの吉田勝己代表らから検量室前で祝福を受けると号泣した。「ホッとしました。まだ整理できていません。うちのスタッフだけでなく、ノーザンのスタッフなど、関わりある全ての人のエネルギーがステルヴィオを押し上げてくれました」と、周囲のサポートに深く感謝した。

 際立つ脚を使いながらタイトルに届かない。積み重ねた悔しさを胸に、この一戦に懸けて迎えた本番。「レースを見てびっくりしてワクワクしました」。今までになかった前を射程圏に入れる競馬に、勝利を確信した。

 「タイトルが取れて、重かった扉が開きました。もっともっとタイトルを狙っていきたい」。関東の次代を担うトレーナーはさらなる高みへ挑む。

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