【日本ダービー】武豊騎手、無敗3冠導いたディープインパクト産駒サトノフラッグで参戦「20代、30代、40代と勝っているし、50代でも勝ちたいです」

武豊はディープインパクト産駒サトノフラッグで参戦
武豊はディープインパクト産駒サトノフラッグで参戦

◆第87回日本ダービー・G1(5月31日・芝2400メートル、東京競馬場)

 祭典だからこそ輝きを増す存在感がある。武豊は1988年(昭和63年)の初騎乗以来、31回目の日本ダービー参戦。76年ぶりの無観客ダービーはもちろん初体験だ。「寂しいですよね。無観客が始まった時、ダービーまでには収まってほしい気持ちがありましたから。(最も多い)観客20万人から0人ですよ」と大観衆を沸かせてきたレジェンドは振り返った。

 今年は自身が無敗の3冠へ導いたディープインパクトの子供、サトノフラッグで参戦する。初騎乗の報知杯弥生賞ディープインパクト記念は、重い馬場でも余力十分に1馬身3/4差の完勝だった。この一度の騎乗で、偉大な父の姿を自然と重ね合わせていた。

 「パドックで初めて乗った瞬間、耳や頭、首差しのあたりが似ているなと思いましたよ。走り方も似ていますよね。4コーナーから直線に向くまでの走りは彷彿(ほうふつ)とさせました」。馬上からの景色も「飛ぶ」と表現したトップスピードの感覚も知っている騎手は武豊ただ一人。その言葉は誰よりも重い響きを持つ。

 13年キズナ以来の6勝目となるか。「20代、30代、40代と勝っているし、50代でも勝ちたいですよね。その可能性を感じさせる馬」。51歳でも進化を続ける天才が、歴史に残る無観客ダービーで新たな伝説を刻む。(山本 武志)

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