11月23日の東京6Rの2歳新馬(芝1400メートル=18頭立て)は、凱旋門賞を制した女傑デインドリームを母に持つフランケル産駒のオンラインドリーム(牝、栗東・武幸四郎厩舎)が、逃げ切って初陣を飾った。勝ち時計は1分23秒2。
良血に違わぬ圧倒的なスピードをみせた。スタートを決めるとそのままハナへ。道中も楽な手ごたえで軽快に飛ばすと、直線ではもう1段ギアを上げ2着に1馬身3/4差をつけて押し切った。
父は欧州の怪物フランケルで母は凱旋門賞などG1・5勝を挙げ、父母合わせてG1・15勝という超のつく良血馬。競馬界の至宝、武豊騎手を背に最高のスタートを切った。鞍上は「スタートは速かったし、思ったよりもテンションが高くならなかった。体が小さい(馬体重418キロ)わりにはいい走りをする。良血なのでホッとしました」と笑顔をのぞかせた。
管理する武幸調教師は「スピードをあるところをみせてくれた。今日は上手に競馬ができるところを見たかったが、上手に走ってくれた。小さいし、まだ幼いところはある。全力で走ってしまうので、今後についてはじっくり見てから進めていきたい」と慎重に話した。