JRAは9月22日、今夏の北九州記念・G3を制したヨカヨカ(牝3歳、栗東・谷潔厩舎、父スクワートルスクワート)が左第1指節種子骨々折を発症して競走能力を喪失したと発表した。今後は引退して繁殖入りする。
熊本産のヨカヨカは昨年6月に阪神でデビューし、新馬戦、フェニックス賞、ひまわり賞と3連勝。九州産馬の星として注目を集め、年末の阪神JFでも5着と好走した。
クラシックに挑戦した桜花賞こそ17着だったが、スプリント戦線で開花。今夏の北九州記念では力強い脚で差し切り、九州産馬として2005年のアイビスSD・G3(テイエムチュラサン)以来、16年ぶりのJRA重賞勝利を挙げた。熊本産馬では初めての重賞勝ちとなった。
秋はスプリンターズSで九州産馬として初めてのG1勝利を目指して調整していたが、アクシデントに見舞われて現役を終えることになった。
管理する谷潔調教師は「重賞を勝つなど、よく頑張ってくれました。競走生活は続けられなくなりましたが、これからはお母さんとして、いい子供を出してくれることを期待しています」と産駒に夢を託した。