兄・瑞樹師とG1対決 高柳大輔調教師「うれしく思います」

好仕上がりのサウンドビバーチェは一発候補
好仕上がりのサウンドビバーチェは一発候補

◆第27回秋華賞・G1(10月16日、阪神競馬場・芝2000メートル)

不思議な巡り合わせだ。秋華賞にサウンドビバーチェを出走させる高柳大輔調教師(45)は、スターズオンアースを管理する瑞樹師(47)と2歳差。兄は美浦で、弟は栗東で開業している。北海道出身で、ノーザンファームで働いていたが、グリーンウッド(滋賀県)に出張で来ていて「受験するのに近かったので。大学も京都だったので、関西でいいかと。兄は大学も東京でしたしね。深い意味はありません」と、弟は2003年に栗東トレセンで調教助手生活をスタートさせた。

 大久保厩舎、安田隆厩舎で経験を積み、「9回目だったと思います」と調教師試験に合格。18年3月に開業した時には、兄は調教師として8年目だった。「関東と関西であまりが接点がなかったですし、(兄が)成功すればいいなぐらいで、深くは意識していませんでした。まずは自分のことでいっぱいいっぱいでした」。それでも兄が初G1制覇を飾った今年の桜花賞後には、オーダーシャツの仕立て券をプレゼントしたそうだ。

 そして、ついに兄と弟がG1で初めて相まみえる。オークスでサウンドビバーチェは、ゲート裏で他馬に蹴られて競走除外だったが、弟はそのアクシデントを乗り越えて牝馬2冠馬に胸を借りる。「大きい舞台で一緒に走れるのは楽しみ。うれしく思います」と仕切り直しの一戦を楽しみにしている。(玉木 宏征)

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル