【東京スポーツ杯2歳ステークス展望】ハーツクライ産駒ハーツコンチェルトVSリアルスティール産駒フェイト

東京スポーツ杯2歳ステークスの登録馬。※騎手は想定
東京スポーツ杯2歳ステークスの登録馬。※騎手は想定

 第27回東京スポーツ杯2歳ステークス・G2が11月19日、東京競馬場の芝1800メートルで行われる。

 ホープフルS5着ナスノシンフォニーの弟ハーツコンチェルト(牡2歳、美浦・武井亮厩舎)が中心。9月の中京芝2000メートルの新馬戦は中団から、直線では逃げ馬を一気にかわし、最後は手綱を抑えて上がりNO1の33秒9。後続に8馬身差をつけた。松山騎手は「リズム重視で運び、向こう正面でポジションを上げる形を取りましたが、馬が理解してくれて、そこでタメが利きました。非常に強い競馬でした」と好評価。「これからまだまだ成長できると思う」と将来性を語っていたハーツクライ産駒の逸材だけが、2戦目の重賞で、どんな競馬が出来るか、楽しみな一戦。

 リアルスティール産駒の大物候補、フェイト(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)が続く。昨年のセレクト1歳セールで藤田晋オーナーが1億6000万円で落札した。8月新潟の1800メートルの初戦では直線一瞬で他馬を置き去りにし、最後は流して上がり最速34秒5をマーク。5馬身差で圧勝した。福永騎手が「じっくり育てていけばクラシックに乗せていけそう」と評価した。ここで重賞Vを決めて来春に向かいたい。

 20年セレクトセールで2憶7000万円で取り引きされたハーツクライ産駒ダノンザタイガー(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)も期待の逸材。新潟芝1800メートルの未勝利は力強く末脚を伸ばし2戦目で勝利。川田騎手は「初戦より内容がある競馬」と話し、国枝調教師も「秋にはさらにパワーアップしてくれるんじゃないか」と成長に期待していた。広い馬場、長い直線は能力全開の舞台だ。

 東京芝1800メートルの初戦は最後方一気の脚が光ったジャスタウェイ産駒のガストリック(牡2歳、美浦・上原博之厩舎)、1番人気に推された萩ステークスは4着だったタイセイクラージュ(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)。ここは巻き返しを期す一戦だ。札幌2歳S4着ジョウショーホープ(牡2歳、栗東・新谷功一厩舎)、札幌ダート1700メートルの未勝利戦を勝ったドゥラエレーデ(牡2歳、栗東・池添学厩舎)は、ムーア騎手で重賞Vを狙う。(大上 賢一郎)

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