◆第42回ジャパンC・G1(11月27日、東京競馬場・芝2400メートル)
日本の総大将シャフリヤールで臨むCデムーロが警戒するのが、フランスの2頭だ。
グランドグローリーは昨年のジャパンCを含め6回騎乗し、ジャンロマネ賞・仏G1も制している。「去年5着で、日本の馬場への適性もある。凱旋門賞(5着)もいい競馬をしていた」。欧州のみならず、日本でも好走実績がある点が強みと分析している。オネストは今年のパリ大賞覇者で、凱旋門賞、仏ダービーとG1で2度対戦。「愛チャンピオンSで2着に来ている。凱旋門賞(10着)があまり良くなかったが、基本的にはいい馬」と能力を評価する。
昨年の日本ダービー馬とのコンビは今回で4戦連続。初騎乗のドバイ・シーマクラシックでG1・2勝目をもたらし、ダービー馬による海外G1初制覇も成し遂げた。「ポテンシャルという意味ではすごくいい馬。もともとスタミナもあるので、2400メートルもこなせるだけの力もあります」と称賛。前走の天皇賞・秋は5着に敗れたが、「休み明けの感じもあったので、次のレースはいいかなという感触」と悲観していない。20年の凱旋門賞ジョッキーが、満を持して異国のライバルたちを迎え撃つ。(水納 愛美)
〈シャフリヤールは上積みに期待〉
○…シャフリヤールは全休日の21日は馬房で静養。約1年ぶりの国内戦となった前走は5着。今回は昨年のダービーV、昨年のジャパンC3着と実績がある舞台に替わる。大當助手は「(前走は)忙しいというか、ちぐはぐなペースになった。2400メートルの方が走りやすい。だいぶ走りに力みがなくなってきた」と、条件好転と使った上積みに期待した。(栗東)