◆第67回大阪杯・G1(4月2日、阪神・芝2000メートル)
当初はドバイ遠征の翌週の開催で、メンバーがそろうか少し不安もあった大阪杯だが、なかなかの強豪が集った印象だ。中でもヴェルトライゼンデ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ドリームジャーニー)に期待したい。
ホープフルSで2着、ダービーで3着と早い時期から活躍したが、長期休養を挟んだこともあり、まだキャリアは13戦。そのぶん、まだまだ馬はフレッシュだ。前走の日経新春杯は首差の勝利だった。ただ、59キロのトップハンデを背負っていたことと、稍重発表でも緩い馬場だったことを考えれば、着差以上に強かったと言えよう。今回と同じ舞台で行われた、昨年の鳴尾記念ではジェラルディーナに勝利していることからも、このメンバーでも好勝負になる。
1週前は22日の栗東・坂路でソウルラッシュ(オープン)を追走して1馬身ほど遅れたが、見せムチだけでまだまだ余力はあった。時計も4ハロン51秒2―11秒9なら全く問題ない。今回の鞍上は新馬戦で勝利して以来となる、川田将雅騎手とのコンビを結成。15日の追い切りにも騎乗している。ドバイ・ワールドカップをウシュバテソーロで制した世界の豪腕が、ヴェルトライゼンデを初G1に導く。(山下 優)