【POG・ヤマタケの特注馬】佐々木主浩オーナーゆかりの良血エヴァンスウィートの復帰戦 友道師が2戦目で「何とか決めたい」理由

エヴァンスウィート
エヴァンスウィート

◆阪神2R・2歳未勝利(9月24日、芝1600メートル)

 エヴァンスウィート(牝2歳、栗東・友道康夫厩舎、父スワーヴリチャード)は兄姉に3頭のG1ホースがいる超良血馬。この一族を知り尽くす友道調教師からよく聞くのが「この血統、なかなか新馬から走らないんだよね」という言葉だ。確かに姉のヴィルシーナこそ新馬を勝っているが、兄のシュヴァルグランや姉のヴィブロスは新馬で2着と敗れている。

 本馬も7月22日の新馬(中京競馬場・芝1600メートル)で3着。とはいえ、着順を額面通りに受け取るわけにはいかない。中団追走から迎えた直線入り口で、内の馬がコーナーを曲がり切れず、かなり外へ押し出された。直線では一頭だけ、大外から猛然と伸びてきたが、内をロスなく立ち回った馬が1、2着を占める競馬では3着までが精いっぱい。友道師も「参考外です」と振り返る。

 前走後はソエ(骨膜炎)を治療するため、ここまで間隔が空いた。「(前走の)競馬前から多少、ソエ気味ではありました。もとから動く馬なので、動きが大きく変わった感じはないけど、ソエはしっかりと治っていますから」と友道調教師は状態面での上積みを感じ取る。

 先ほど書いた初戦2着だった兄姉2頭は、ともに2戦目でしっかりと勝ち上がり、G1ホースへの第一歩を刻んだ。「何とか決めたいね」と友道師。必勝を期した2戦目で、兄姉に続く出世ロードに乗る。(山本 武志)

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