◆第28回秋華賞・G1(10月15日、京都・芝2000メートル)
リバティアイランドは夏を過ごした外厩のノーザンファームしがらきから、9月12日に栗東トレセンに帰厩した。その後は坂路とCWコースでゆっくりと下地を作り、5日の1週前追い切りでは川田を背にCWコース6ハロンの自己ベストとなる81秒5―11秒0をマーク。一気に本気モードへとギアを上げた。
馬体重はオークス時の466キロから放牧先で522キロまで達し、帰厩時も492キロだった。それでも担当の松崎助手は「すぐにシュッとして、自分で体をつくる馬ですから、彼女に任せるという感じ」と全幅の信頼のもとに調整。春からの変化を「特別に何かよくなったわけではない」と冷静に見つつも、「成長しなくても十分とは思っているので、このまま順調にいってくれれば」と絶対的な自信を見せる。
桜花賞は4コーナー16番手と絶望的な位置から直線だけで差し切り、続くオークスは好位6番手から抜け出して2着ハーパーに1秒0の圧倒的な差をつけた。調教役を務める片山助手も「1週前(追い切り)にしてはいい数字であり、いい雰囲気であり、いいテンションと思う」とアピールする。史上7頭目の栄誉に向け、現時点で不安は何もない。(山下 優)