こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンからお届けします。
さて、今週の関東地方は日中の気温が暖かく、3月並みという陽気が続きました。そうなると気になるのは花粉の飛散で、私が現在取り組んでいる「舌下免疫療法」の効果がどれほどのものなのか気になります。ちょうど耳鼻科へ週始めに行く機会があったので、昨秋から始めた場合の効果をお医者様に尋ねると、「個人差はありますが、8割くらいの方は効果があります」という返事でした。
「病は気から」という言葉がありますが、これを聞いた途端に全く“予兆”みたいなものを感じなくなるのだから不思議なものです。2、3月のピークの頃になって初めて真価が問われることになるのでしょうが、引き続き真面目に薬を服用し続けることにします。皆様も花粉症対策に抜かりなきよう、くれぐれもご注意くださいませ。
それではぼちぼち本題へいきましょう。まずは宮田厩舎からです。今週の出走馬からいくと、土曜の中京9R・若駒Sにエンジェルマーク(牝、父エピファネイア、母ステファニーズキトゥン)がスタンバイしています。前走の百日草特別(3着)以来、3か月の休み明けとなりますが、良化気配が漂います。昨年末から美浦で乗り込んでおり、宮田調教師は「だいぶ前進気勢のベースが上がってきて、しっかりとハミを取って走れるようになってきました。馬の成長を感じます」と、トーンは上がっています。オークス路線を見据えて、結果が欲しいところです。
日曜の中山2R・3歳未勝利戦(ダート1800M)では、血統馬のバラダレイナ(牝、父レイデオロ、母バラダセール)が初戦を迎えます。20年の報知杯弥生賞ディープインパクト記念を制したサトノフラッグ、21年の桜花賞2着馬で日本ダービーに挑んで5着だったサトノレイナスの半妹という良血馬ですね。体質が弱いためデビュー時期が遅れて、指揮官は「まだ弱さを抱えていて、現状ではスピードを求められると厳しいですね。持久力タイプ。調教時計は徐々に詰めていって、いいものは持っているが、まだまだですね」と控えめ。まずは無事に初陣をという印象を受けました。個人的に好きな血統なだけに、応援をしたいところです。
昨年12月の中山で新馬勝ちしたアルメントフーベル(牝、父サートゥルナーリア、母アメリ)は、桜花賞トライアルのアネモネS(3月15日、中山)を視野に入れていくそうです。現在は福島・ノーザンファーム天栄で調整中で、宮田師は「予定より2、3週延びましたが、デビュー前から勝ち負けする手応えがずっと持てていた馬です。まだまだ体付きは子供っぽいですが、そのなかで結果を出してくれましたからね。まだまだコンディションを上げていければ、上のクラスでもやれるのかなと思います」と、期待を語っていました。名牝アゼリを祖母に持つ母系は筋が通っており、将来性を期待したくなりますね。
昨年11月にダートの6ハロンで新馬勝ちしたキアニーナ(牝、父Take Charge Indy、母Carpe Solis)は、来週からの東京開催で2戦目を予定しています。スピードの勝ったタイプで、現状では短距離路線を歩むようです。昨年10月の東京で初勝利を挙げて、前走の1勝クラス(東京・芝1400M)で2着だったボンヌソワレ(牝、父レイデオロ、母ノッテビアンカ)は、春菜賞(2月8日、東京)に向かいます。前走はエンブロイダリーに敗れましたが、3着馬も後に1勝クラスを勝ち上がったモジャーリオとレベルが高いメンバー構成だったことを考えれば、引き続き要注目でしょう。
まだデビューしていないユウグレ(牝、父Too Darn Hot、母Dawn Delivers)は、ゲート試験合格後に放牧へ出ています。これは3、4月の中山開催で初陣の青写真を描いているそうです。
次は国枝厩舎へいきましょう。先週は注目馬が期待に応えられず、残念な結果でした。京成杯で14着に沈んだガルダイア(牡、父エピファネイア、母アステリックス)は、1月21日に放牧に出ています。レースは内のタイセイリコルドとハナで競り合う厳しい形となり、改めて気性面の難しさを露呈してしまいました。「ああいう競馬になっちゃうとな…」と、さすがに国枝調教師も渋い表情でした。
先週の中山の未勝利戦で3着だったアロンズロッド(牡、父エピファネイア、母アーモンドアイ)は、在厩で調整を進めていきます。2月8日の東京・未勝利戦(芝2400M)を視野に入れていくそうで、指揮官は「今日(1月24日)も軽め程度に乗るよ。大きなダメージはないし、何とかね」と話していました。現状では切れる脚に欠けるぶん、距離延長と東京替わりをきっかけにしたいところです。
ホープフルSで17着だったアマキヒ(牡、父ブラックタイド、母アパパネ)は、ゆりかもめ賞(2月9日、東京)を目指します。今週は美浦・Wコースで馬場の内めを通ったとは言え、5ハロン66秒1―11秒5を馬なりでマークしています。国枝師は「少しずつ良くなっているよ」と、在厩でじっくりと進めています。
また朝日杯FSで10着だった後、放牧に出ているアルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ)は、2月の1回東京開催の最後か、2回中山開催の前半あたりを次走の視野に入れていくそうです。こう書いていくと明るいネタが少ない感じですが、先週の中山の新馬戦(ダート1800M)でロジリッキー(牡、父コパノリッキー、母ロジシルキー)が勝ち上がっています。次走は2月16日の東京・1勝クラス(ダート1600M)を目指していくそうです。
それでは今日のところはこのへんで。