西日本交流競走の第26回報知新聞社賞兵庫クイーンセレクションは1月23日、姫路競馬場のダート1400メートルに3歳牝馬12頭(地元9、笠松1、高知2)が出走して争われ、1番人気で高知から遠征のドライブアウェイ(多田羅誠也騎手)が大差勝ちで2度目の重賞制覇となった。3コーナーで仕掛けると直線は独走で、地元兵庫から参戦した2着のレイナボニータ(小牧太騎手)に1秒8をつけた。
2着につけた1秒8差が示す通り、高知からの遠征馬ドライブアウェイが力の違いを見せつけた。課題のスタートを決めると、素早く外に持ち出して3番手を確保。「終始、いい手応え。短い直線を考えて早めに動いた」と多田羅。3コーナー過ぎに満を持してGOサインを出すと、完全なワンマンショーで余力たっぷりにゴールを駆け抜けた。デビュー7年目に姫路初騎乗で勝利の26歳は「本当にうれしい」と顔を紅潮させた。
工藤真司調教師は「二の脚の速さで外に持ち出した時点で、勝負になると思った」と昨秋のネクストスター高知に続く重賞2勝目に満面の笑み。初めての他地区への遠征で同世代の牝馬を圧倒し、夢はふくらむ。今後はネクストスター西日本(3月22日、佐賀)を視野に入れており、指揮官は「他場の重賞を勝てたし、これぐらい強い内容だったら牡馬相手でも戦える」と積極的に交流競走に挑むことを宣言した。