【地方競馬が熱い】牝馬クラシック有力馬はこの馬だ!速さ&センスあるゼロアワー、進境見えたホーリーグレイル

重賞3賞のセロアワー(ホッカイドウ競馬提供)
重賞3賞のセロアワー(ホッカイドウ競馬提供)

 2月中旬を迎え、ダートクラシックを目指す3歳馬による前哨戦が行われている。スポーツ報知では、ダート3冠や南関東牝馬クラシックを目指す地方所属3歳馬の番付を作成。地方競馬担当の志賀浩子記者と松井中央記者が、牡牝それぞれの有力馬について語り合った。

新種牡馬産駒

 松井(以下、松)「今年の牝馬路線は新種牡馬の産駒が活躍しています。なかでもステッペンウルフ唯一の産駒ゼロアワーは、主役候補の筆頭でしょう」

 志賀(以下、志)「門別での重賞3連勝から川崎へ転入。この時点で、高月賢調教師はスピード、レースセンスを高く評価していた。東京シンデレラマイルは『強いて挙げれば』としていた課題のゲートで発馬直後につまずいたうえに、4コーナーで大きくふくれて外を回るロス。それでも0秒2差の2着まで迫ったのは力がある証し」

 松「ホッカイドウ競馬からの転入初戦で、これまでと違って好位に控える競馬でしっかり結果を出したのには驚きました」

 志「今後はユングフラウ賞から桜花賞へ進む予定で、高月賢調教師も『力負けではないし、砂を嫌がらなかったのは収穫』とリベンジに燃えているわよ」

 松「スピード能力では、ナダル産駒のホーリーグレイルが最上位でしょう。全日本2歳優駿は初のマイル戦で、勝ち馬にびっちりマークされて9着と崩れましたが、次走のニューイヤーCでは、道中3番手に控えるかたちで快勝。レースぶりに進境がうかがえました」

 志「控えるかたちで結果を出せたのは、今後に向けて収穫よね。母系はスプリント色が強いから、マイルに対応できるかが今後のカギになりそうね」

 松「東京2歳優駿牝馬を制したプラウドフレールもレースセンスは抜群です。半姉に関東オークス2着のミスカッレーラがいて、距離が延びても対応できそう」

 志「私は3着だったエイシンマジョリカにも注目したい。初のマイル戦でもゴールまで粘り強い走り。スタミナが感じられた。あとは未経験の左回りに対応できるか」

 松「5着のウィルシャインも、レース後の本田重は『思ったほど伸びなかったけど、初めての右回りも乗りづらくはなかったし、逆転はあると思う』と悲観していませんでした。ジャスタウェイ産駒で成長力が見込めるだけに、見限れませんよ」

 ◆ゼロアワー 父ステッペンウルフ、母ステップフォード(父フリオーソ)。川崎・高月賢一厩舎所属の牝3歳。北海道日高町・新生ファームの生産。通算7戦4勝。総獲得賞金は2433万円。主な勝ち鞍は24年フルールC、フローラルC、ブロッサムC。馬主は(有)新生ファーム。

新種牡馬の父ナダルに初の重賞タイトルをもたらしたホーリーグレイル
新種牡馬の父ナダルに初の重賞タイトルをもたらしたホーリーグレイル

牡馬牝馬ともに続く前哨戦

 ◆今後の3歳戦線 羽田盃(4月29日)、東京ダービー(6月11日)、ジャパンダートクラシック(10月8日、いずれも大井)のJpn1を頂点とするダート3冠路線には、主要なステップレースとして雲取賞(19日・大井)、京浜盃(3月26日・大井)、ユニコーンS(5月3日・JRA京都)が控えているほか、ネクストスター東日本(3月19日・浦和)、クラウンC(4月8日・川崎)や東京湾C(5月8日・船橋)などのレースがある。  一方、南関東の牝馬クラシック戦線は、1冠目の桜花賞(3月20日・浦和)の前哨戦としてユングフラウ賞(2月24日・浦和)があり、2冠目の東京プリンセス賞(4月30日・大井)、最終戦の関東オークス(6月18日・川崎)へと続く。

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