JRA騎手試験 モレイラは不合格 一次試験唯一の突破者は藤井勘一郎

 JRAの新規騎手試験の第一次試験(学科、筆記)の合格発表が11日行われ、注目を集めていた世界的名手のジョアン・モレイラ騎手(35)=ブラジル=は不合格となったことが分かった。新規騎手の合格者は1人で、受験番号による発表のみだったが、一次を突破した現在、南関東で期間限定騎乗をしている藤井勘一郎騎手(34)と判明。大井競馬場で藤井騎手自身が合格を認めて、取材に応じた。

 藤井騎手は奈良県生まれの34歳。15歳でオーストラリアに渡り、17歳で騎手としてデビュー。その後は韓国に活躍の場を移し、13年には外国人騎手として初めてのコリアンダービー制覇を成し遂げるなど活躍。日本ではNAR(地方競馬全国協会)の短期免許を15年に取得。同年はホッカイドウを拠点に、現在は南関東で期間限定騎乗している。また、JRA所属馬の韓国遠征でも結果を出しており、16年にはクリソライトでコリアカップを、今年もモーニンでコリアスプリントを制している。

 藤井騎手は今後、来年1月30日に行われる新規騎手の第二次試験を受ける。合格発表は競馬学校騎手課程生徒とともに、来年2月12日に予定されている。

 藤井勘一郎騎手「6回目の挑戦で、ワンステップ上がれた。二次試験まで時間があるので、しっかり準備していきたい。これまで、藤沢(和)厩舎や矢作厩舎で研修をしてきた。そのときも、先生からは『受け続けろ』と言われてきた。家族に合格を知らせたら、妻は震えるほど喜んでくれていた。まずは、受かってスタートラインに立ちたい」

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