今年の日本ダービーをロジャーバローズで制してダービージョッキーの仲間入りを果たした浜中俊騎手(30)=栗東・フリー=が、新たな勲章へのカウントダウンに入っている。先週までにJRA通算997勝。史上36人目の1000勝まで、あと3だ。土曜に到達すれば、30歳7か月17日での達成で、キャリアは12年5か月8日(日曜なら30歳7か月18日、12年5か月9日)でともに、第一人者の武豊に次ぐ史上2番目のスピード記録となる。
「地元の小倉で、一日も早く決めたいですね」。今週は10日の土曜が小倉で7鞍、翌11日は新潟で3鞍に騎乗。福岡県出身だけに地元での達成により気合が入るが、日曜なら関屋記念での重賞達成の可能性があり、花を添える形にもなる。
そのG3でコンビを組むのはソーグリッタリング。3走前の六甲Sでオープン特別初勝利に導き、前走のエプソムCも3着に好走するなど、騎乗時2、1、3着と好相性。「前走は(先行有利の)ペースがすべてでしょう。それでも、いい競馬をできていたと思います。新潟のマイルは悪くない条件」と期待を込める。
悲願だったダービージョッキーの称号をつかんだ関西のホープ。またひとつ大きな記録を刻み、さらなる飛躍の足がかりとするか。
(宮崎 尚行)