◆第39回マイルチャンピオンシップ・G1(11月20日、阪神競馬場・芝1600メートル、良)
秋のマイル王決定戦は、G1馬5頭を含む17頭によって争われた。
ダミアン・レーン騎手が手綱を執った6番人気のセリフォス(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎、父ダイワメジャー)が直線で豪快に差し切って、G1初制覇を果たした。同馬の父ダイワメジャーはマイルCSを2006、07年と連覇しており、父子同一G1制覇となった。3歳馬のVは2018年のステルヴィオ以来。
1馬身1/4差の2着は8番人気のダノンザキッド(北村友一騎手)、2番人気だった白毛のアイドル、ソダシ(吉田隼人騎手)は3着。1番人気のシュネルマイスター(クリストフ・ルメール騎手)は5着だった。
福永祐一騎手(ジャスティンカフェ=6着)「状態はすごく良くて、4コーナーを回る時は突き抜ける手応えでした。直線は1頭分のスペースを突こうとしたのですが、ちょうど抜けようとするタイミングでふらついていた前の馬が(自分の前に)戻ってきて、勢いがそがれました。スムーズなら2着争いにはなっていたはずなので、もったいなかったです。能力はG1でも十分通用します」
岩田望来騎手(ロータスランド=8着)「馬場は気にしないと思っていたのでポジションを取りに行きました。残り1ハロンまで先頭。最後も止まっていないのですが、ほかの馬の方が伸びが良かったです」
クリスチャン・デムーロ騎手(ピースオブエイト=9着)「スタートが良く、逃げる形になりました。スピードがある馬ですね。直線では少し夢を見ました。(最後の伸びを欠いたのは)途中でファルコニアに来られて、プレッシャーがあったぶんかも知れません。今後もマイルでいい競馬をしていけると思います」
昆貢調教師(マテンロウオリオン=10着)「結果的に今回は内枠が不利な方に出ましたね。でもそんなに負けていないし、子どもっぽさが改善してくれば、安定して走れるようになるでしょう」
川田将雅騎手(ダノンスコーピオン=11着)「ここにきて改めて体が成長しようとしていて、バランスが変わってきているな、と。もう一度成長してからですね」