今年のセレクトセールは2日間の総額で281億4500万円で、これまで最高だった昨年の257億6250万円を大きく更新し、史上最高の落札総額となった。上場頭数453頭、取引頭数435頭(主取り頭数18頭)で落札率は96・0%。昨年の95・3%を上回り、こちらも史上最高となった。
2日目の売り上げは、147億8000万円で当歳の史上最高額。3億円超えは6頭で、セールデビューとなったコントレイルに、キタサンブラック、エピファネイアの産駒がそれぞれ2頭ずつで、人気を博した。
日本競走馬協会の吉田照哉会長代行は「驚きしかない数字です。円安などいろいろ考えたけど、基本的に日本人の競馬に対する思いの強さ、高くてもいいから馬を持ちたい人が来られたことで盛況になった」と分析した。また、新種牡馬コントレイルについては「大きくないけど、しっかりとしていて、形のいい馬が多い。前田(幸治)オーナーも積極的に高額馬を買われていましたね」と目を細めていた。