◆第57回スプリンターズS・G1(10月1日、中山競馬場・芝1200メートル)=9月25日、美浦トレセン
前走のアイビスサマーダッシュを21年から年またぎで重賞2勝目を手にした“千直女王”オールアットワンス(牝5歳、美浦・中舘英二厩舎、父マクフィ)が、勢い十分のG1初参戦だ。前走は昨年の同レース6着から1年ぶりの出走。さらに不利と言われる3番枠からの発走と厳しい戦いを予感させた。だが、ロスをいとわずに外ラチ沿いへと誘導すると、馬群をさばいて豪快に差し切って見せ、力の違いを見せつけた。
この中間はさらなる上昇を感じさせる動き。21日の美浦・Wコースでの併せ馬では最後の直線で俊敏に反応すると、軽快なフットワークで駆け抜け、5ハロンが67秒3、ラストは11秒4の切れ味で僚馬に4馬身先着した。中舘調教師は「久しぶりだった前走もいいと思ったけど、今回はさらに動きが良かった」と手応えを隠さない。「メンバーは強いけど、いい状態で出せるので楽しみですね」と仕上がりの良さで勝負する。