◆第71回府中牝馬S・G2(10月14日、東京競馬場・芝1800メートル)
昨秋の秋風S(3勝クラス)を勝ってオープン入りを果たしたフィアスプライド(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎、父ディープインパクト)は、いよいよ本格化してきた印象で侮れない。3走前のターコイズSで3着に好走しており、前走の関屋記念でも4角9番手から上がり3ハロン33秒0をマークして、0秒3差の4着まで詰め寄った内容は評価していいだろう。
その前走は、当初目標にしていた札幌のクイーンSを除外となり、美浦に戻した後、その2週後に使った厳しいローテでもあった。それでも国枝調教師が「意外と輸送をしてもダメージは特になかった」と語るように、体質面を含めて本格化してきた証しとみたい。東京コースで2勝を挙げているように舞台に不安はなく、軽視は禁物な一頭だ。(坂本 達洋)