スト突入のなか25日土曜は通常開催へ JRA佐野競走担当理事「平常通り競馬を施行させていただきます」

昨年3月18日の阪神12Rでは(ストの影響で)尾関知人調教師(右)が自ら引くスウィートプロミスが勝利した(左は池添謙一騎手)
昨年3月18日の阪神12Rでは(ストの影響で)尾関知人調教師(右)が自ら引くスウィートプロミスが勝利した(左は池添謙一騎手)

 JRAの厩務員、調教助手らが加盟する3労組(関東労、美駒労、関西労)が日本ダービーの前日となる5月25日午前0時から24時間のストライキ突入を決めたことに対し、JRAは24日、通常開催を決めた。

 日本調教師会とJRAは調整を行った末、ストライキ中の開催を決定。都内のJRA本部で佐野健吉競走担当理事は「調教師、それから非組合員、補充員で、平常通り競馬を施行させていただきます」と説明した。

 3労組の3%の賃上げ要求に対し、調教師会側の回答が要求額に満たなかったため妥結に至らず、昨年3月18日の開催ストライキに続き、今回は24時間のストライキ突入となった。スト前日から影響は出ており、26日の京都8Rに出走を予定していたキョウエイカンフ(牡4歳、美浦・勢司和浩厩舎、父アジアエクスプレス)は輸送を担当する人員を確保できないため、出走を取り消した。

 土曜の東京に出走予定の関東馬は137頭中133頭がストライキ前日の24日金曜日に東京競馬場に移動(残り4頭中3頭は当日輸送で、1頭は木曜入り)。日曜の出走馬は133頭中19頭が移動し、その中にはダービーに出走するシックスペンス(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎、父キズナ)も含まれている。

 24日午後14時半時点で、JRAにメールや電話での問い合わせは17件あったが、苦情はなくストライキに関する開催の問い合わせだった。

 なお、24日の夜間発売および25日の早朝発売(金曜日18時半から土曜日9時まで)は、5月25日に実施する競走の発売をとりやめるとした。26日の日本ダービー、目黒記念の前日発売のみ行う。

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