◆ローズS追い切り(11日・栗東トレセン)
秋華賞トライアルの第42回ローズS・G2(15日、中京=3着までに優先出走権)の追い切りが11日、東西トレセンで行われ、オークス4着馬クイーンズウォークが栗東・坂路を余力十分の手応えで走破した。秋初戦に向け、陣営は「言うことない」と仕上がりに自信。
確かな脚取りでフィニッシュした。クイーンズウォークの栗東・坂路での最終追い切りは単走でスムーズに折り合いがつき、余力十分に55秒1―12秒7。時計以上のスピード感で駆け上がった。手綱を執った松岡助手は「今日は調整程度。バランスの確認をしましたが、言うことはないかな」。ローズSで4戦3勝の中内田調教師&川田の黄金コンビで挑む秋の始動戦に向け、態勢は整った。
「先週の時点で仕上がっていた印象」と同助手。その4日に行われた1週前追い切りでは、川田が騎乗してCWコースを6ハロン81秒1。一杯に追われたラストは11秒4―11秒1と抜群の伸びを披露し、ロードプレジール(6歳3勝クラス)に3馬身先着した。「川田さんからもすごくいい感触を(伝えて)いただいた」と、デビューから5戦全てに騎乗する鞍上も成長を感じ取った様子。春は未完成だった素質馬が、夏を越してスケールアップ。「心身ともに成長して8月中旬に帰厩しました。順調に調整できてレースに向かえそうです」と好仕上がりを約束した。
G1馬グレナディアガーズの半妹として、デビュー前から注目を集めた。2月のクイーンCで重賞初制覇を飾ったが、桜花賞で8着、オークスでは直線でしぶとく脚を伸ばすも4着と手の届かなかったG1タイトル。同助手は「春は悔しい思いをしたので、厩舎としても秋に大きいところを取りに行くつもりで取り組んでいます」と力を込めた。トライアルで結果を残し桜花賞馬のステレンボッシュ、オークス馬のチェルヴィニアが待つ3歳牝馬ラスト1冠の舞台へ堂々と進む。(戸田 和彦)