【スプリンターズS・玉木の特注馬】ルメール騎手騎乗のヴェントヴォーチェが不気味 陣営「大人になった」

ヴェントヴォーチェ
ヴェントヴォーチェ

◆第58回スプリンターズS・G1(9月29日、中山・芝1200メートル)

 繫じん帯を痛め、約1年6か月ぶりの実戦となるヴェントヴォーチェ(牡7歳、栗東・牧浦充徳厩舎、父タートルボウル)。常識的には厳しいが、23日朝に担当の岩本助手を取材すると「むしろ今までより調整しやすい。大人になったのでは?」と第一声。穏やかな表情で、色気すら持っている印象だった。

 19日の1週前追い切りは、ルメール騎手を背に栗東・坂路で52秒0―12秒2。最後の直線に向くとスッと手前を替え、力強いフットワークで自己ベストに0秒1迫った。同助手は「ルメールが乗ったのは初めてだけど、悪いことは言ってなかったよ。ウチの厩舎にしては結構乗り込んだし、息の入りもいつも通り。今526キロで若干太いけど、輸送で減るし当日あまり食べない馬だから」と大ベテランの助手から前向きな言葉が並ぶ。

 「(スタート後に)前に入られるケースが多い。今までスムーズだったのは春雷S(22年4月、1着)だけじゃないかな?」とまで付け加えてくれた。好調の鞍上がスムーズにエスコートすれば、アッと驚くシーンがありそうだ。(玉木 宏征)

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