引退馬施設「メタセコイアと馬の森」が4月19日グランドオープン 竣工式に福永調教師や父・洋一さんら出席

「メタセコイアと馬の森」の竣工式に出席した(左から)和田竜ニ騎手、角居勝彦元調教/師、福永祐一調教師
「メタセコイアと馬の森」の竣工式に出席した(左から)和田竜ニ騎手、角居勝彦元調教/師、福永祐一調教師

  引退競走馬の支援活動などを行う「TCC」が運営し、4月19日にグランドオープンを迎える「メタセコイアと馬の森」(滋賀・高島市)の竣工(しゅんこう)式が3月20日、同所で行われた。活動に賛同する福永祐一調教師、福永師の父で元騎手の洋一さん、角居勝彦元調教師、和田竜二騎手などが出席した。「(引退競走馬などを)活用した施設ができて非常にうれしく思います。(フルーキーなど)自分が騎乗した馬もいて、特別な思いもあります。地域の方々や観光に来られた方々に、役に立てる施設を作ってもらって感謝しています」と福永調教師は感慨深げだった。

 同所では乗馬や馬車など馬とふれ合うことができる。竣工式の前には、福永調教師は洋一さんらと、滋賀県内屈指の観光地でもあるメタセコイア並木沿いを馬車に乗って観光。「馬のおかげで生活できている。引退競走馬の余生については競馬サークルにとっても大きな課題だと思う。余生を幸せに、人と共生していける施設を作っていただけたら、と思います」と今後の活動発展を願っていた。

 和田竜騎手は「観光スポットとしても有名ですけど、目玉になってほしいですね。馬事振興にもひと役買うと思いますし、ビジネスモデルと成功してもらえれば」とエール。自身も引退馬の支援活動に取り組む角居元調教師は「簡単ではないと思いますが、すごいチャレンジ。ふれ合いが癒やしになると思いますし、馬車なら小さい子供でも乗れる。馬とふれ合える環境が、入り口になれば」と人と馬との共生への思いを語った。

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