【阪神大賞典】昨年の2着馬が初タイトルへ軽快 降雪で予定変更も不安なし 高木調教師「使って状態が上がってくる」

加速ラップで駆け抜けたワープスピード(右)(カメラ・荒牧 徹)
加速ラップで駆け抜けたワープスピード(右)(カメラ・荒牧 徹)

◆阪神大賞典追い切り(20日・美浦トレセン)

 今週末の4重賞の出走馬が20日確定。第73回阪神大賞典・G2(23日、阪神)のワープスピードは、降雪で木曜追いとなったが不安ない動きを披露。6歳での初タイトルへ態勢は整った。

 ぬかるんだ馬場でもワープスピードの集中力は切れなかった。前日(19日)の予定が降雪のため1日延びた美浦・Wコースでの最終追い切り。バトルクライ(6歳オープン)に1馬身半先行する形から、5ハロン67秒0―11秒9で一杯に追って併入に持ち込んだ。高木調教師は「そんなに調教で走る馬ではないが、そのわりには頑張っていた」と評価。脚いろこそ見劣ったが予定変更の影響もなく、しっかりと加速ラップで駆け抜けた。

 まだ重賞勝ちこそないが、昨秋は豪州の大一番であるメルボルンCで鼻差2着と大金星に手が届きかけた。指揮官は「2着でしたけど、2着じゃダメですからね」と今でも悔しさをにじませるが、経験と力をつけたのは明らか。昨年のこのレースも2着と涙をのんだが、当時と比べて「多少落ち着きが出てきた」と成長にうなずく。

 今年の始動戦だった前走のダイヤモンドSは4着に終わったが、目標の天皇賞・春(5月4日、京都)に向けて弾みをつけたいところだ。「叩き良化型なので、使って状態が上がってくると思う」と指揮官。もう“銀メダル”はいらない。(坂本 達洋)

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