![第72回日本ダービー表彰式で2冠達成のポーズを決める武豊騎手](https://hochi.news/images/2019/07/31/20190731-OHT1I50034-L.jpg)
![急死したディープインパクトについて会見をする武豊騎手](https://hochi.news/images/2019/07/31/20190731-OHT1I50035-L.jpg)
クラシック三冠を含むG1・7勝を挙げ、顕彰馬になったディープインパクト(牡17歳)が7月30日に急死した。一夜明けた31日、主戦だった武豊騎手(50)=栗東・フリー=が滋賀・栗東トレセンで会見を行った。
―今の心境は。
「残念な気持ちです。報道などを見て、やっぱり偉大な馬だと改めて思いました」
―武騎手にとって、ディープはどんな存在?
「ひと言ではなかなか難しいですけど、特別な馬ですし、僕にとってはヒーローみたいな馬でした。いつかそういう馬が現れたらいいなと思う馬でした。ともに過ごしている時間はすごく幸せでしたね。出合えて良かったなと思いました」
―ディープの乗り味は?
「きのうもいろいろな報道番組、特集を見ていました。その映像で見ていて、そのときの自分の感触を思い出します。なかなか言葉で表すのは難しいですけど、本当にすごい乗り味だったと思います。約2年間、乗っていて、本当に各レースでいい思い出がたくさんあります」
―やり残したことは。
「凱旋門賞を勝てなかったことですね。世界一強い馬だと思っていましたし、勝たなければいけないと思っていた馬なので、凱旋門賞を取れなかったことは大きな悔しさというか、残っていますね。改めてというわけではなく、ずっと思っています。もちろん、また凱旋門賞にディープインパクトの産駒で行けたらという思いはあります」
―残された産駒について。
「まだ産駒は残されています。種牡馬としても本当に素晴らしかったですから。日本だけではなく、競馬を変えた馬だと思います。彼の遺伝子、最強の遺伝子を、今後も産駒が引き継いでいってくれると思います」
―最後にディープインパクトに言葉をかけるとすれば。
「本当に感謝しか、ありません。ありがとうと言いたいですね」