◆ビューティーワン(6月25日、阪神1R・2歳未勝利、芝1600メートル=3着)
スタートは五分に出たが、行き脚がつかずに最後方から。直線でもふらつく幼さを見せるなど、なかなかエンジンがかからなかったが、ゴール前の伸び脚は際立っていた。「2週間、調教をつけさせてもらって動きは良かった。ただ、競馬では気の悪さが出た。テンから進んでくれなかった」と富田暁騎手。「本気で走れていないところがある。そういう幼さがありますね」と精神面を課題に挙げた。
「勝たせてあげたかった。悔しい結果になってしまいました」。鞍上は唇をかんだが、上がり3ハロンはメンバー最速の34秒8。ハーツクライ産駒は時計も1分35秒0とデビュー戦(6月5日、東京)から2秒6も短縮と、確かな成長も見せた。初勝利は近そうだ。(戸田 和彦)