◆第30回チューリップ賞、追い切り(1日、栗東トレセン)
成長した姿で本番へ弾みをつける。第30回チューリップ賞・G2(4日、阪神)に出走予定のドゥーラは栗東・坂路で最終追い。単走ながらパワフルなかき込みが目立ち、最後までぶれのない走りで54秒4―12秒2をマークした。「のびのびと走らせてほしいという指示。時計は想定内だし、スピードが出やすい馬だけど、ちょうどいいね」と高橋康調教師は予定通りの内容を満足そうに振り返った。
先週22日には美浦から駆けつけた戸崎を背に、CWコースで7ハロン95秒4―11秒7と好時計を出し、自慢のスピードを見せつけた。初コンタクトの後には「背中や体幹は走る馬のものがある」と東の名手からお墨付きももらった。「馬体がふっくらして、前後左右のバランスが良くなりました」と指揮官も進化を肌で感じている。
前走の阪神JFでは出遅れが響いて6着。ただ、デビューしてからの4戦は全て上がり3ハロン最速(タイも含む)を繰り出しており、信頼は全く揺らがない。「いい状態で送り出せます」とトレーナーは太鼓判。トライアルを制し、2歳女王が待つ桜花賞へ駒を進める。(山下 優)