兵庫の3冠レース初戦となる第55回菊水賞が6日、園田競馬場のダート1700メートルに10頭が参戦して争われ、1番人気で田中騎乗のベラジオソノダラブ(牡3歳、坂本和也厩舎、父ロゴタイプ)が好スタートからハナに立つと2着のスマイルミーシャに1馬身半差をつけて3つ目の重賞制覇。表彰式にはオーナー企業のイメージキャラクターを務めるタレント・橋本マナミ(38)がサプライズで登場して華を添えた。
ベラジオソノダラブが堂々の逃げ切り勝ちだ。昨年末の園田ジュニアカップで首差負けたスマイルミーシャ相手にリベンジを果たした。「勝負はスタートだと思っていた」という田中。どの馬も行かないと判断すると素早くハナに立ち主導権を握ると、後続を寄せ付けずまんまと逃げ切った。「折り合いだけを考えて走っていたので、後続のことはまったく気にしていなかった」とベテランはしたり顔。今後の課題は「折り合いだけ」と完成度の高さを強調した。
園田競馬を盛り上げようとソノダラブと命名した馬主の(株)ビープロジェクトは企業のイメージキャラクターである橋本マナミを表彰式に登場させて、文字通り園田愛を大勢のファンに示した。次の目標はJRA勢相手に金星を奪うこと。「前回負けたスマイルミーシャに勝ったのは大きい。次走は兵庫チャンピオンシップ(5月3日、園田)。強敵相手にチャレンジしたい」と坂本調教師は意気込んだ。