◆第59回京都大賞典・G2(10月6日、京都競馬場・芝2400メートル)
前走の目黒記念は4着。ゴール直前で脚色が鈍った敗戦のように映ったが、友道調教師が「真相」を口にした。「実は発馬で鞍がずれていました。最後も満足に追えなかった感じです」。バランスを取りづらく、競走中止になり得ることもある状態ながら、川田将雅騎手の必死のカバーもあっての完走。確かな敗因があった。
3歳時から体の緩さを指摘されていたが、今春から友道師や調教をつける大江助手に「しっかりしてきた」という言葉を何度も聞いてきた。荒れた馬場に大外枠もこたえた日経新春杯、初の海外遠征だったカタール、アクシデントがあった前走…。結果こそ出ていないが、確実に成長を遂げていることは間違いない。「間隔が空いたのはいいと思うよ」とトレーナー。今回こそ復活Vの絶好機とみた。(山本 武志)