![前走2着好走でも人気にならなそうなサブライムアンセムが穴党絶好の狙い目か](https://hochi.news/images/2023/05/11/20230511-OHT1I51357-L.jpg)
![15年は5番人気のストレイトガール(左)にケイアイエレガント(左から2頭目)、ミナレット(右)と2けた人気馬が続き、歴史に残る大波乱](https://hochi.news/images/2023/05/11/20230511-OHT1I51358-L.jpg)
◆第18回ヴィクトリアマイル・G1(5月14日、東京競馬場・芝1600メートル)
第18回ヴィクトリアマイル(14日、東京)の出走馬が11日、確定した。15年に3連単2070万円超のG1最高配当が飛び出した荒れるレース。「データ埋蔵金」は、前走好走でも人気にならなかった馬が激走している歴史に注目。激走候補にサブライムアンセムをピックアップした。12日に枠順が発表される。
先週のNHKマイルCは〈9〉〈8〉〈3〉番人気の決着で3連単26万760円の波乱だった。ヴィクトリアマイルも過去10年で前者(3連単最高配当は22年153万2370円)を大きく上回る3連単平均配当225万円超とさらに難解な結果となっている。それを演出しているのは2けた人気馬の激走。馬券に絡んだ馬7頭すべてに共通しているのが、前走で牝馬限定重賞を使っての参戦だった。今年は9頭が該当するが、前走の人気と着順のギャップが最も大きいサブライムアンセムが激走候補として浮かび上がる。
過去10年で阪神牝馬Sからの参戦が4勝を挙げ、ステップレースとして断トツ。今年は6頭で、本馬も同レース2着からの参戦だ。そのうち人気より着順が良かったのは3頭で、1着サウンドビバーチェ(6番人気)、2着サブライムアンセム(10番人気)、5着アンドヴァラナウト(7番人気)。今回の全出走馬を見渡してもサブライムアンセムよりも人気以上の激走を見せた馬はおらず、それは3連単でG1の過去最高配当2070万5810円が飛び出した15年からもひもとくことができる。
2けた人気で馬券に絡んだ7頭のうち、最もギャップの大きかったのが15年の2頭だ。2着のケイアイエレガントは前走の京都牝馬Sを9番人気で制しておりギャップ「8」。最低18番人気で3着に激走したミナレットは福島牝馬Sを14番人気ながら5着で「9」。前者は重賞を勝っていながら不当に人気が低く、後者も勝ち馬と0秒2差。着順ほど負けていなかった。サブライムアンセムも前走でマイル重賞では初の馬券圏内となる0秒2差と大きく前進。15年の2頭は本番では1、2番手で波乱を演出しているだけに、先行策で結果を出した点も魅力だ。
加えて、藤原厩舎は08年にエイジアンウインズ、15、16年に連覇したストレイトガールで歴代最多3勝。同厩舎は過去5年の重賞の単勝回収率が171%と極めて優秀で、芝に限れば190%とさらに上昇する。2頭出しだが人気薄が予想されるサブライムアンセムに妙味ありだ。